2月17日(土)

かえつ有明中学校の「世界を変える0.1%」という企画にゲストとしてお呼ばれしてきました。

 

当日、フリーライターの宇佐美さんに同行していただきましたので、

その模様を記事にして頂きました。

 

多くは語りませんが、

宇佐美さんの文章に感情がまぶたから溢れました。

 

是非、読んでください。

 

 

以下、宇佐美さんの記事です。

 

 

 

________________________

 

 

あなたは15歳のとき、何をして、何を考えていただろうか?

先日、REAR PROJECT代表・片野健太に同行して、かえつ有明中学校を訪問した。

 

この日行われたのは、「世界を変える0.1%プロジェクト」という授業。

世界を変えるための取り組みをしている様々なゲストを招聘し、現役の中学3年生へ向けて講義を行う。

 

そして学生も、自身が取り組んでいる「世界を変える」プロジェクトをプレゼンするという、これまでの学校教育の現場では珍しい先進的な取り組みだ。

 

15歳の学生が、玄関でゲストを迎え、教室にエスコートし、司会進行も務める。

中にはこちらが感心してしまうようなインタビューをする子もいる。

そんな頼もしい姿を見ながら、ふと自分の15歳のときを思い返していた。

15歳の僕は、とにかく怒っていた。

大人に、社会に、世界に。 毎日ニュースを見ては、自分なりの考えを持ち、不正や理不尽さを糾弾していた。

世の中のすべてが、自分ごとだった。

そして高校生になり、受験勉強に忙しくなり、多くの少年少女がそうであるように僕もまた、何も感じない大人になっていった。

あぁ、今日もまたどこかで事件が起きている。

でも、それが当たり前になってしまって、何の感情も出てこない。

いつの間にか、世界はどこか遠いところへといってしまった。

 

学校への道中、中学生相手にどんな話をするのかと僕は片野に聴いてみた。

REAR PROJECTの活動のこと、ポイ捨て問題の重要性、環境問題について。 そんなことを想像していた。

「いや、宇佐美さん。今日は下水道の話をしますよ」

片野はいつも僕の斜め上を突いてくる。

「だって、難しい話って退屈じゃないですか。だから、下水道の話。あとは、生徒の反応をみながら話します」

 

片野と僕がテーブルに着くと、何人かの学生がやってきた。 やはり、緊張しているのが表情から伝わってくる。 こういう時の片野の嗅覚は凄まじい。

 

一瞬にして、生徒一人ひとりの性格・特徴を把握し、懐に入り込む。 ときに共感し、ときに茶化し、ときに真剣に聴き、生徒の心を鷲掴みにする。

隣で聴いている僕が、心底嫉妬してしまうくらいに。

 

下水道について語らせたら右に出るものはいないと豪語する彼に、早くも生徒は興味津々。 そして、下水道ゆえの下ネタも織り交ぜながら、一気に生徒の興味を掻き立てていく。

 

話の中で彼が持ち出した、一つのたとえ話。

 

「みんなの目の前に真っ白な一枚の紙があるとする。どんな風に使ってもいい。君ならどうする?」

 

生徒たちは考え、思い思いの答えを口にする。

例えば、大好きな人を想像して、自分の気持ちを書いたらどうなるだろう。 それはラブレターとなり、大切な人の心を打つだろう。 一方で、くしゃくしゃに丸めて投げたら、それはゴミ屑になる。 文字通り、ラブレターとゴミ屑は「紙一重」だ。

そして片野は生徒たちに問いかける。

「今朝、通学のときに道端に落ちているゴミに気づいた人はいるかな?」

誰も何も言わない。

 

「そう、僕たちは『なんとなく』ゴミを捨ててしまうし、『なんとなく』だから気づかない。 もし、その『なんとなく』に気づくことができれば、ゴミはゴミではなくなる。ラブレターにだってなるんだ。僕たちがやっている活動は、そういうことなんだよ」

 

15歳は何もできないと、大人のあなたは言うだろう。 しかし、15歳は何にでもなれる可能性を秘めている。 世界のすべてに怒っていた15歳の僕に、彼が同じ話をしてくれていたら、僕は今どうなっていただろう。

おそらく、同じ人生を歩んでいたと思う。 そう、人生はそんなに単純じゃない。 でも、自分の内に秘めた熱さだけはずっと忘れないでいられたかもしれない。

 

……いや、まだ遅くはない。 少なくとも、僕の隣に座って生徒たちに語りかける彼は、ポイ捨て問題を、いや、すべての社会問題を諦めてはいない。

 

僕たちは毎日の選択の積み重ねでできている。 一枚の紙で、ラブレターを書くのか、ゴミ屑にしてしまうのか。 僕たちの未来もきっとそうだ。

 

片野健太は、教えない。 彼は、共有するのだ。

 

未来への不安と期待で揺れ動く青年青女たちに、「こんな生き方もあるんだよ。なぁ、一緒に行こうぜ」と。

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